緑茶や紅茶などの世界中で生まれているすべてのお茶のルーツは、茶器の原産地中国。様々な時代背景や製法により、三千種以上とも言われる多種類の中国茶が存在します。この膨大な種類のお茶は製法別に六つのカテゴリーに分類されています。季節や好みに合わせて中国茶を愉しみましょう。
中国茶を美味しく入れる
茶壺(チャフウ)で淹れる
茶壺(チャフウ)は日本でいう急須のこと。陶器の茶壺は保温性のある素材でできていて、高い温度でいれる発酢度の高いお茶に適しています。



茶壺、茶海、聞香杯と茶杯に湯を注ぎ温め、湯を捨てる。


茶葉を茶壺に入れ,熱湯を注ぐ。
黒茶の場合はすぐに湯を捨て(洗茶)再び熱湯を注ぐ。


フタをして上からお湯をかけ、1~2分蒸らし、
茶海に注ぎ入れお茶を出し切る。
青茶は茶海から聞香杯に注ぐ。
黒茶は直接茶杯へ注ぐ。


聞香杯から茶杯に写し、聞香杯で香りを愉しみ、
茶杯でお茶を飲む。

蓋碗蓋碗(ガイワン)で淹れる
蓋碗はお茶を入れる茶壺の代わりに使ったり、そのまま湯飲みとしても使える、簡単でポピュラー茶器です。
特に磁器のものは温度調整がしやすく、どの茶葉にも使えて便利です。







温めておいた茶碗に茶葉を入れる。


湯を注ぎ、フタを2~3分蒸らす。


フタをずらしてすき間を作り、
お茶を茶海に出しきる。


茶碗に注ぐ。
(茶碗のフタをずらして飲むこともできる。)

耐熱グラスでいれる
簡単でポピュラーな入れ方です。
グラスの中で茶葉が変化していく様子も楽しめます。




温めたグラスに茶葉を入れ、はじめに5分目ほど湯を注ぎ、
茶碗をなじませたら、さらに湯を注ぐ。


グラスにフタをして蒸らす。
飲む時に茶葉が浮いているようなら、息を吹きかけて、
茶葉を向こうへ押しやりながらお茶を飲む。

三件瀘網高杯(茶こし付きのマグカップ)でいれる
気軽に一人分のお茶を淹れることができる茶漉し付きのマグカップで、
最も手軽な方法です。







マグカップは温めておき、茶漉しに茶葉を入れる。


マグカップに茶漉しをセットし、
湯を注いでフタをして2~3分蒸らす。


フタを外して裏返しに置き、茶漉しをその上に乗せて、
マグカップで直接お茶を愉しむ。
