ローズティーとして売られている2種のうち、ガリカ種はローズレッド(赤)、ケンティフォリア種はローズピンク(桃)ができます。ローズレッドよりローズピンクの方が、甘い香水のような香りがして上等とされています。しかし、ローズピンクは桃色が退色しやすいので保存には十分気を付けて下さい。ペパーミントやレモングラス、ローズマリー、レモンバーベナーなどと相性が良いようです。

 お湯を注ぐとポットの中で花弁が徐々に膨らんでかぐわしい香りが立ち込めます。ストレスで神経が過敏になっている時や精神不安、情緒不安、気分がふさぎ込んでいる時に飲めば気分が明るくなって前向きになります。のどの痛みや鼻詰まりにも効果があります。人知れず便秘で悩む人たちにもお薦めします。

 この花弁を乾燥させたペタルとつぼみを乾燥させたバッズの2種類のうち花弁の方が短時間(それでも細かくカットして五分)で抽出できます。バッズはそのままでは香りが出にくいので、抽出する直前に乳鉢ですりつぶして使います。紅茶に混ぜて使うとローズティー(紅茶)となり、フレーバーティーの代表格として有名です。また、緑茶(特に番茶がいい)とミックスすると中国の花茶の代表であるジャスミン茶のように芳しい緑茶のフレーバーティーになります。

 ヨーロッパで古くから愛飲されてきた飲み物にローズワインがあります。これは花弁の付け根の白い部分を取り除いて、ボトルの半分まで入れ、その上から白ワインかロゼワインを注ぎ入れて香りをつけ、ろ過して数ヶ月熟成させたもので、香りの良いワインになります。ホワイトリカー(または焼酎)で作るローズスピリッツは、寝る前に飲むと神経を鎮め心地よい眠りに誘ってくれます。繰り返しますが、料理には花屋さんで売っている生の花弁(花びら)は絶対に使わないで下さい。薬用、食用にするには食用種でなければなりません。

 ローズで作ったジャムは色,香りともに上品です。紅茶に入れて飲んだりしますが、ローズティーやローズ紅茶にローズジャムを入れると最高です。おいしさのあまり体が”バラバラ”になりそうです。