ブルーマロウの和名はウスベニアオイでアオイ科です。ブルーマロウは不思議なハーブです。青い花に熱湯を注げば、たちまち鮮やかな美しい青紫色のティーとなり、しばらくすると赤紫色になり、やがて薄い赤みがかった紅茶のような色へと変化します。この色の移り変わりが、夜明けとともに夜空が朝焼けに染まる様子と似ているので「夜明けのハーブティー」と呼ばれています。

 さらに、そこにレモン汁を1滴、2滴と加えると、たちまちピンク色に変身する楽しいティーです。ハーブを扱った本には大体これと似たようなことが書かれていますが、こうした本には書かれていないことを教えましょう。このピンク色を元の色に戻すには、底に重曹を少し入れるのです。いかがでしたか?

 普通、マロウといえば、ブルーマロウ(ハイマロウとも言います)を指しますが、ほかにもマーシュマロウ、ムスクマロウといった種類があります。マーシュマロウとは和名のウスベニタチアオイが似ており、混同されることもあるようです。マロウの仲間ではマーシュマロウが最も薬効に優れており、せき止めのキャンデーやお菓子の材料となっています。ムスクマロウは名前の通り葉にムスク(ジャコウ)のようなほのかな香りがあります。

 ブルーマロウは初夏にピンクがかった紫色のとても美しい花を咲かせます。花は乾燥させると濃い青色になります。草丈は60~150センチになります。葉は丸みを帯びていて、茎は太くしっかりしています。五弁の淡紅色の花弁に濃い色の筋が入っているのが特徴です。ブルーマロウは、便秘や気管支炎、花粉アレルギー、たばこの吸いすぎでせきが止まらない時にお勧めします。そのほか、風邪、扁桃腺炎、歯肉炎、胃酸過多、太り気味の方やリウマチ、痛風に良いとされてきました。

 化粧水代わりに使えば、美肌にも効果的です。美ぼうのモナコ王妃グレース・ケリー(故人)はブルーマロウを愛したといわれています。ギリシャ、ローマ時代の昔から多くの人々に親しまれ、のどや声のために良いといわれてきたハーブティーです。飲み方は乾燥花五個分をすりつぶしたものを2グラム分、または2グラム入りのティーバッグ(2杯分)に熱湯を注ぎ、十分置きます。ハチミツを加えると、よりおいしくなります。