南米の娘たちは好きな人に渡すマテにさりげなく隠し味をつけて好意を伝えます。例えば、隠し味にシナモンを使えば「I LOVE YOU」の意味があるそうです。ただし、ぬるいマテは会いたくないという意味だそうです。

 マテは若干のカフェインと芳香油、少量のタンニンを含んでいます。せんじると軽い苦味と心地よい芳香がします。このほか、現代人に必須の鉄分とカルシウムが豊富で、カロチン、ビタミンC、A、B1、B2、テオブロミン(利尿作用の働きがある)、コリン(脂肪の代謝を促す)などが含まれています。

 また、クロロフィル(葉緑素)とセルロース(繊維)も多量に含んでいます。従って健康と美容、肥満にも大変効果がありますし、ダイエットで不足しがちなミネラル分も補給することが可能な飲み物なのです。この効果はパラグアイの人たちが証明しています。彼らは一日500gもの肉を食べる(アメリカ人の2~3倍)といわれますが、野菜はほとんど食べません。それでいて肥満することもなければ、高コレステロール症になることもありません。だれもがスリムな体型をしています。

 その秘密がマテにあるとみなされていて、昔から”ミステリアス・ティー”とも呼ばれてきました。マテを飲めば、脂肪太りや中年太りを防ぎます。日常生活に不足しがちなビタミン、ミネラル類の補給源となり、食欲増進、疲労回復、強壮効果も期待できます。腸の蠕動(ぜんどう)運動を活発にするので、便秘の悩みも解消してくれます。飲用を続けることで自然にカルシウムや鉄分が摂取できますから、成長期の子供や骨が弱くなりがちで骨粗鬆症(こつそしょうしょう)に注意しなけばならないお年寄りの飲み物としても効果があります。貧血や冷え性の若者にも最適な飲み物といえましょう。

 大人の飲み物として楽しむのなら、ジンやウォッカで割る方法もあります。マテはグリーンとローストの二種類があります。グリーンはせん茶や緑茶のような風味で和食にも合い、ローストはウーロン茶のような風味で洋食や中華料理にも合います。好みに応じて蜂蜜(はちみつ)、砂糖を加えてもおいしく飲めます。