原産地は地中海沿岸地域で、ヨーロッパをはじめとした一帯の地域では古くから栽培されてきました。特に南フランスのプロバンス地方では広大な面積の栽培地が広がり、開花期には一面が紫色に染まって見事な景観を作り上げることで有名です。日本では、ラベンダーと言えば北海道、中でも北海道の夏はラベンダーと言われるぐらいに夏の観光風物詩としてすっかり有名になりましたが、本来は村おこしとして始まったものです。ラベンダーはいまや全国各地で栽培されています。

 代表的な種類は、イングリッシュ・ラベンダーとフレンチ・ラベンダーの2種です。ラベンダーと言えば、薄紫の花の色を思い浮かべる方が多いでしょう。確かに色の名称にも使われるほどですが、実はこの花の色には紫だけでなく、青、ピンク、白もあるのです。

 ラベンダーティーは、ラベンダーの花のティーです。ホットでもアイスでも飲めます。青いきれいなティーですが、ブルーマローと同じで酸アルカリ度によって変化する色素を含有するため、レモンを加えるとピンク色に変色します。カップに広がる清々(すがすが)しい香りはイライラなどの精神的ストレスを和らげ、心をリラックスさせてくれます。寝る前に飲めば、一日の疲れを解きほぐし、安眠へ誘ってくれるでしょう。ペパーミントやレモンバーム、ローズ、ローズマリー、ハイビスカスなどとブレンドしても相性がいいので、好みの味を見つけたら良いでしょう。

 ただ、素晴らしい香りですが苦いので、なるべく薄めに入れて甘みを加えたり、紅茶をブレンドしてフレーバーティーとして美味しく飲む工夫をします。神経性の偏頭痛やストレスによる高血圧にも効果があります。また月経不順、お腹にたまったガス、めまい、口臭、風邪、せき、気管支炎、消化不良に良いと言われています。

 ラベンダーを料理に使うことはあまりありませんが、ラベンダービネガー(花穂が付いた茎を漬け込んだビネガー)は、ドレッシングに利用されます。イギリスのマリア妃(チャールズ一世の妻)やエリザベス一世は、ラベンダーの花びらで作った砂糖菓子を好んで食べたといわれます。葉を香辛料として使うことも出来ます。