ソーセージの名前の由来はセージから来ています。豚のくず肉、豚の血をつなぎに腸に詰めてつくられるのが、ソーセージです。大事な家畜を余すことなく食用にすることが、家畜への感謝につながると考えたのでしょう。ソーセージは昔のヨーロッパの人々の知恵と工夫の賜物(たまもの)です。

 通常、セージと呼ばれているのは、代表種のガーデン・セージ(あるいはコモンセージ)です。和名はだれでも知っている「薬用サルビア」です。サルビアの名前の由来はラテン語の「健康」を意味づけているように、古くから薬効が知られ、千年以上前から薬草として栽培されてきました。強壮、殺菌、防腐、消化、解熱、浄血作用があります。昔は特に筋肉や脳の働きを高める作用を持つ薬草として尊重されてきました。

 イギリスでは「長生きしたい者は5月にセージを食べよ」という諺(ことわざ)があるほどです。花をつけるほんの少し前(イギリスでは5月)が一番薬効が強いといわれています。料理には生の葉、乾燥した葉の両方とも使えます。

 セージは、紅茶がヨーロッパに伝わる以前、イギリスをはじめヨーロッパの各地で広く飲まれていました。お茶の国、中国でも人気は高く、好まれたティーで、乾燥させた葉は3倍の量の紅茶と取引されたという史実も残っているほどです。いま、中国では、セージよりもっと薬効の強い品種を「丹参」と呼び、強壮に効く漢方薬として用いられております。ティーは乾燥した葉を使っておいしく飲むことが出来ます。消化を助けてくれるので脂肪分の多い食事をした時には、食後に消化促進として飲むと良いでしょう。

 発汗を調節したり、血行促進、血液浄化作用があるので更年期障害のほてりや寝汗、発熱の時の解熱、月経痛、月経不順、低血圧症、頭痛、口内炎、歯肉炎、咽頭(いんとう)炎などに効果があります。精神疲労や神経系のアンバランスも改善してくれるのでヤル気がみなぎり、集中力が高まります。強壮作用は活力を生み出します。不安感があって眠れない時にもお勧めです。殺菌効果や防腐作用があるので、お茶をそのまま、うがいに使うことも出来ます。濃く抽出したティーをリンス代わりに使えば、養毛にも効果があるといわれています。