日本でもカモミールティーは最も人気があり、いまやハーブティーの代表です。世界中の人々に愛用されており、当然、世界中で呼び方が異なります。ドイツではカミッレ、フランスではカモミーユ、イタリアではカモミーラ、スペインや中南米ではマンサニーヤなどと呼ばれています。

 わが国では古くから生薬としてドイツから入ってきたこともあって、カミッレ→カミツレが和名(学名)になりました。品名としては昔から広く「カモミール」が定着しております。最近、薬品や食品以外の雑貨系統の売り場や専門店で英語読みのカモマイルを使っているところが見受けられますが、これはほんの少数派です。

 カモミールの甘くて良い匂(にお)いはしばしばリンゴに例えられます。カモミールの名前の由来も古代ギリシャの人々が「カマイメロン(大地のリンゴ)」と呼んだことからきています。熱湯で入れたカモミールティーをカップに注ぐとリンゴに似た甘い香りが立ちのぼります。

 カモミールにはさまざまな品がありますが、ローマンカモミールとジャーマンカモミールの二種が強い薬効を持つ代表格です。薬効成分はやや異なりますが、ジャーマン種の方が抗炎症性に優れ辛みが少ないので、医薬品として使われることが多いようです。高いリラックス効果 がありますから、不眠症や不安神経症、ストレスによって生じるイライラや気分の落ち込みなどを解消します。たくさん食べ過ぎた時や油っこいものを食べた時などに飲めば消化を助けてくれるでしょう。お茶を入れ終わったティーバッグはまぶたの腫(は)れを取ってくれます。また、浸出液をローションとして使えば肌を白くすべすべにします。切り傷ややけど、湿しんにも効果 的です。お風呂に入れても楽しめ美肌効果があります。

 欧米では筋肉痛や疲労を速やかに回復させる入浴剤としてもカモミールを利用してきました。カモミール風呂は日焼けやカサカサした肌を滑らかにする作用もあります。