日本で生産されているお茶のほとんどは、緑茶です。ひと口に緑茶といっても、葉の部分で作るのか、茎で作るのか、炒るのか蒸すのかなど、栽培方法や摘採時期、製造工程などによって、さまざまな風味のお茶ができあがります。
煎茶は日本茶の代表格です。葉は、太陽の光をたっぷりと吸収して育つので葉肉が厚く、緑の色も濃く、香りも豊かです。
日本茶の中でも栽培に手間がかかり、高級な玉露。茶摘みの20日程度前からよしずで覆い、直射日光を遮ります。そのため、光合成をおさえられた葉の成分に変化が起こり、甘みが強く、渋みのない葉ができます。
焙じ茶はその名の通り、茶葉を強火で炒って香ばしくしたものです。軽い味と豊かな香りで刺激も少なく、食後のお茶として飲むのに適しています。
玄米茶は煎茶に炒った米を加えたお茶で、炒り米が香ばしく、ほうじ茶ほど味が軽くならないのが特徴です。抹茶をブレンドしたタイプもあります。
碾茶(てんちゃ)を微粉末にしたものを抹茶と言います。碾茶は玉露と同じように、よしずで覆って育てた茶葉ですが、製茶の方法が異なります。茶筅で点てていただく他、調味料やスイーツなどにも使用されています。
茶殻には消臭効果があると言われています。乾燥させた茶殻をお茶パックなどに入れ、クローゼットや下駄箱に置いておくと嫌な匂いを吸収してくれます。
ただし水分を含むとカビが生えるので、まずはよく乾燥させ、2週間~1カ月で取り換えて使ってください。
また茶殻を耐熱皿の上に置いてレンジで1~2分加熱すると、レンジ内に染み付いた匂いを吸い取ってくれます。
同様に魚焼きグリルの下に茶殻をしいておくと、グリル内の魚臭さが和らぎ、さらに魚から落ちた油を茶殻が吸収してくれるので、掃除がラクになります。
茶殻には抗菌効果があると言われています。茶殻をお茶パックなどに入れシンクを磨くと汚れが落ち、消臭効果もあるので生臭さも解消されて一石二鳥です。
油汚れのひどいフライパンやお皿を洗剤で洗う前にも茶殻を使用すると、茶殻に油が吸い取られ、洗い物がラクになります。
また湿った茶殻をフローリングや畳、玄関にまき、茶殻を集めるようにほうきではくと、ほこりが茶殻に吸着し、きれいに掃除ができます。お茶のいい香りも漂い、気分よく掃除できます。